ガンコ山ツリーハウストップ 風ボタルの旅 カリフォルニア風車群 No1
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No11 SUMDの再起
サクラメントの電力シリーズはNo7州都サクラメントからから始まっています
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カリフォルニアの州都サクラメントをソーラー帝都にした電力公社
サクラメントに来て、というよりアメリカに来て以来、風ホタルは眠らずに夜を徹して音楽に浸っていた
午前3時まだ、バンドの演奏がつづいている。傍らののガンコ山は眠そうになりながらもシェラネバダビールの
シェラネバダの発音をRの巻舌で一所懸命練習している このバーではこれができないとビールが注文できない
のである.
明日のというより、この夜が明けたなら、次のミッションはカリフォルニア.エネルギー委員会の政策を探るという
重要なものであり.午前9時には同じサクラメントにある委員会のビルに行くことになっている
明日は委員会のコミッショナーも出てくる重要な日なので、今夜も風ボタルは眠ってはいけないと決めていた。
風ボタルは眠らないから時差ぼけは、おきないのだという不思議な理論を信奉し、ガンコ山にもそれを押し付けた。
体の中にソウルがたまり、弾けるところをシェラネバダの発音で邪魔された風ボタルは、今日のSMUDの
PVオタクブリには参ったなと、ひとりため息をついた 風車オタクの風ボタルはその徹底したPVオタクぶりを
見せつけられ、すっかり脱帽していた。
サクラメント電力公社 通称SMUD 正式にはSACRAMENT MUNICIPAL UTILITY DISTRICTという。
みなSMUDと呼ぶ。
SMUD :契約者数 住戸契約451000 商業契約 58000 計496000
自社発電能力 1130メガワット 長期購入契約 653メガワット
SMUDは普通の民間電力会社ではない、加州特定公社法に基づく住民発起による住民自治の電力会社だ
供給電力の半分を賄うはずの電源である原発は1989年住民投票により廃炉の憂き目に遭った
窮地にたったSMUDは、ここから劇的な逆転劇をみせた。
デマンドサイドマネジメントとソーラーPV
新しく総裁となったフリーマン総裁のもと SMUDの≪エネルギー効率化プログラム≫が特徴をもって起動する.
それは、デマンドサイドマネジメントという考え方である。従来電力会社は発電して売ってなんぼの世界
であった。
SMUD(スマッド)は電力事業体としてはじめて、需要側での効エネギー化技術の導入、効エネルギー化
社会の実現の為のインフラ導入推進に踏み切った.
効率の良い冷蔵庫やエアコンへの買い替え促進にSMUDはローンを組んだり、街路樹の植樹による
ヒートアイランド防止策を施し、再生可能エネルギーの発電に投資してくれた人には、様々な優遇策を
設けた.、商品クーポン券を配ったり、Tシャツやケーブルテレビのペーパービューバック、スターバックス
コーヒーのクーポン券を配ったりもした。
デマンドサイドマネジメントの中で重要な役割を果たしているのが、ソーラーPVの導入促進である.
デマンドサイドマネジメントのプログラムは契約者に協力を求めなければ実現できないものが多い。
ソーラーPVの普及促進はその象徴的なものである。
SMUDはソーラーPVの普及は単位面積あたり世界一を誇る。現在 10メガワット1000サイト である
SMUDのゴールとして
2006年までに非水力系の再生可能エネルギー割合を10パーセント 2011年には20パーセント
2006年には ソーラーは25メガワットを達成する 2011年には40メガワット(40000Kw)達成を目指している
(風力発電は2003年10メガワットで2011年までに45メガワットを目指している)
ちなみに国として世界1のソーラー大国日本では横浜市が2006年までに4メガワット1000サイトのソーラーPV
導入を目指している。
SMUDのマーケティングは契約者に納得して貰い、協力してもらえる具体的促進方法を考えることに費やされる
あちらのお屋根こららのお屋根 駐車場のお屋根にあらら教会のお屋根にまでソーラーパネルが。。。
そうかと思えば、サクラメント国際空港駐車場には130Kw Cal Expo には1000台分の駐車スペースに
世界最大の540Kwのソーラーパネルという大規模ソーラースポット、 さすがアメリカと思えば、ああららら、
お家のソーラーは2.2Kw以外と可愛いのね。
SMUDにはターゲット別に特色あるプログラムがある。
一般住宅の契約者にはソーラーPVパイオニアプログラムがある。当初はSUMD所有でレンタル料を上乗せした
方式であるが、現在は日本の系統売買電と同じようで、所有者は契約者である。
横浜市では1戸あたりの設置想定を4Kwとしているが、SUMDは2.2Kw程度としている。これは電力公社の
技術的見解である.
にこりともしなかった、ガイド役のUK風髭の威厳紳士が、丸い分度器のような日射測定計を これ僕たちが
考えたんだと、その時だけにっこりしたのを見て、この人笑うんだと思ったが、この機械によれば、2.2Kw以上
つけても、それ以上日射を受けれないので無駄ということになる。
米国の売買電のメーターは時計の針式で発電量が消費量より多いと、メーターが逆回りして、これが設置した人
にはかなり驚き物で本当にソーラーをつけたんだというインパクトがあるらしい。
ソーラーアドバンテージプログラムは、日本で言えば、屋根標準化仕様で、新築など屋根一体化工事を要する時
のもので、15ブロックに分け9つのハウスビルダーが協力してする。
日本と違う点は電力公社の下に協力会社が存在することであり、ソーラーの販売元は電力公社であること。
契約者のソーラーの購入設置費用はインバータも含めてKwあたり3000ドルと日本の半額程度である。
安い理由は電力公社自らがメーカーにデザインなど統一規格で大量発注することにある。
PVパイオニアもアドバンテージプログラムも
電力事業体であるSMUD自ら設計設置販売メンテナンスを行なう点が、日本とは違う。
もう一つ日本のソーラー事情と違う点として、SMUDの所有としてあるユニークソーラースポットである.
ランチョセコ原発となりの3500Kwソーラー基地も度肝を抜かれるが、本当にユニークなのは都市部にある
ソーラースポットである.
まず、宿主さん寄生型スポット、都市部で構造物を宿主としてソーラー基地を建設させてもらうものがある。
このソーラープロダクツとしては
駐車場屋根組み込み型基地 Parking Lot PV Systems
駐車場に日よけのルーフをつけさせてもらい、それがソーラーパネルになっているものだ.
このシステムは小さなものから、大規模集中システムまで組める。大規模なものはカリフォルニア州所有の見本市
会場 Cal EXpok1000台駐車スペースの540Kw サクラメント国際空港の130Kwなどが゜そうだ。
ご近所さんにお願いプログラム
これは地区の比較的小規模な公共的建物 商業的建物に宿主さんになってもらい設置させてもらうもの.
その象徴的なものが教会で既に30以上宿主さんになってもらっている。他に、学校や倉庫などがある。
4Kw〜40Kwのシステム
宿主さん寄生型基地はいずれもソーラーシステムはSMUD所有でSMUDにグリッドされる。
大規模ビルデング統合PVプログラム Buliding Intergrated PV
大規模なビルディングに対するソーラー組み込み統合計画
この中でParking lot PVsystemsと並んでユニークなソーラープロダクツはBuliding Attached PV
ビルティイングアタッチメントPV(BAPV)はなんとカーテンウォールとしてソーラーグラスを組み込む
ことができる 125Kwなど大規模に組み込まれている。ビルの区画別に自家活用している。
他にマーケットターゲットを裕福層、低所得層と分けて政策を実施するのはアメリカらしいマーケティングだ。
裕福で買わない人は面倒くさがりやさん、そういう人への対応策を考える。低所得層にはファイナンスや啓発を
実施している.
ソーラーに関すること全てに電力公社が主体となり、中心となって行なう。
マーケティング 商品開発 販売 設計 施工 メンテナンス 教育普及 広報 全てにわたりSMUDが
行なう.
デマンドサイドマネジメントは契約者消費者の協力がなければなし得ない政策だ。
SUMDはなぜソーラーに投資するか? 住民が望むからという。米国発祥のマーケティングの世界では
マーケティングとは顧客に始まり顧客に終わるという。SUMDは住民本位で考えるようになった。
ソーラーPVは他のエネルギーに比して、住民の協力さえ得られれば、比較的設置場所に制約のない電力だ.
ソーラーPVは消費者とSMUDの信頼を結ぶ重要な道具であり、消費者が住民発起のオラが村の電力公社
を支持するかの意思表示できる道具でもあるのだ.
SMUDはなぜソーラーに投資するのか? ソーラーは新しいビジネスチャンスを広げると言う。
SMUDはソーラーのパイオニアを育成し、協力者を捜し、ソーラープロダクツを開発し、販売し設置する.
SMUDは電力事業につきものの発電の為の過大設備投資の負担から免れ、効率的な経営をするようになった。
そして、利益を、住民公有の電力公社として還元することができるようになった。
そして、ついに、周囲の大電力会社より30パーセントも安い、電力料金を実現するに至った。
エネルギーの供給の安全を保障し、安全な質でよい価格、良いサービスこそ公益だ.
自治とは公益が実現する為の機能だ。
住民の意思とコントロールで公益を実現してこそ自治といえる.
故障続きで、ほとんどまともに稼動しなかったランチョセコ原発を住民投票で廃炉にされた窮地のSMUDは
住民の協力と意思で、ーオラが電力会社何とかすんべー ≪電力自治≫で再生した.
ようやくバンドが中休みに入った。風ボタルは思わず舞台に駆け上がりメンバーと握手していた.
サンキュー フォー ユア グッド プレイング!
バンドの連中を率いて風ボタルが颯爽と自分の席に戻ったのをガンコ山は呆然と見ていた。
ようやく「僕たち日本から来たんだ」と、言ったら 「そうかそりぁーよかったな、俺たちもハワイが好きだ」「?」
きょとんとするガンコ山、大方ハワイが伊豆七島の先くらいと思ってんだろう 気にしない。
ガンコ山をさしおいて、サクラメントの夜はまだまだ楽しくつづくのであった。
サクラメントSMUDの旅は今回で終了します。
次回からはカリフォルニアのエネルギー政策を担うカリフォルニアエネルギー委員会についてお送りします.
風ボタル
ガンコ山ツリーハウストップ 風ボタル カリフォルニア風車群 No1
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No11 SMUDの再起
SMUDユニークソーラーポートプログラム別SMUD資料より写真