ガンコ山ツリーハウストップ  ツリーライフ
         ガンコ山を造る人たちシリーズ げ組建設隊の記録
                    10 最後の「げ」通信

 セミナーハウス「高床式バンブーハウス」は竣工した。 
 着工から15ヶ月経っていた。 その間建設隊の人々には、人生の大きな感動場面や
 節目に立った人もいる. 着工時カエデや竜馬はこの世に存在していなかった.
 ナガムラパオも存在していなかった。彼は隊長の家に養子に入る前、どこで生まれ、
 どう生き抜いてきたのか、ガンコ山にいる時はそんな影もなく、時に邪険にされながらも
 活発に振る舞っていた.
 初めてガンコ山に来た時、一人で来たノリちゃんは、途中から棟上げのゲンさんを伴い、
 なぜかゲンさんと結婚のゴールまでいっちゃった。

 小学校5年のヨイオとスイオは中学生になっていた.
 えりはチェーンソーでクマが彫れるようになった。
 雪の日にも一人で作業をしていた女Aは、山のことをもっと知るため
修行に行くと、
 言い残し尾瀬に消えた.

 四十も半ばを越えたガンコ山にはたいした人生の変化もなかった。
 「ここ数年、森に精を
とられちゃったよ」、とある人に愚痴ったら
 「これから、森が大きな精を返してくれるよ」
と励まされた.
 痩せた森がパオのように捨てられ、精をほしがっている。

 「高床式バンブーハウス」その最大の特徴は、「個の家」として
  独立空間にあるのでなく、ガンコ山ヴイレッジの自然の中のひとつの構成物として

  存在することだ。このセミナーハウスの周りには衛星のようにツリーハウスがあり、
  その下の丘には、風力発電や太陽光発電が美しく存在する.
  ヴィレッジ全体が自然を利用した生活空間になっている。セミナーハウスの材料はこの
  土地からの所産だ。それ故このセンターセミナーハウスもガンコ山の森にあってその風景に
  溶け込む。
  これからいろんな人生を背負った多くの人が、森や自然が自分や子供の分身不可分と思い
  精を吹き込んで、愛したらどうだろう.
  森がいつか元気になったら、皆に大きく精を返してくれるかもしれない.

   ウジイエ女史と隊長が仕上げにこつこつ仕事をしていた。 
   一応終わったなと思い、3人で感慨にふけった。

                       高床式バンブーハウス建設隊げ組の記録 本号で終わり
  
 皆さん作業ご苦労様でした。
                 
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